仮想通貨ユーザーにとって「ウォレット復元」は絶対に知っておくべきソリューションです。誤ってウォレットを削除した際、もしくはウォレットを新しいPCやスマホに移動させる際にウォレット復元を行います。
もし、ウォレット復元がうまくいかないとウォレット内の仮想通貨にアクセスすることができなくなり、大きな損失を被る可能性があります。
本記事ではウォレット復元の概要や方法についてわかりやすく解説します。ウォレット復元に必要なシードフレーズの保管方法についても紹介するので、参考にしていただければ幸いです。
- ウォレット復元の概要
- ウォレット復元の方法
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ウォレット復元とは?
ウォレット復元は仮想通貨を管理するウォレットが使用不可能になった際のソリューションです。ウォレット復元には「シードフレーズ」というキーワード集を使用します。
セキュリティの観点からもシードフレーズは極めて重要です。もし、シードフレーズが漏洩してしまった場合は第三者によってウォレットが復元されてしまい、仮想通貨が盗まれる可能性があります。
どういう状況でウォレット復元が必要になる?
- デバイス紛失・故障
- 新デバイスへの買換え
- アプリ再インストール
- 誤操作によるアインストール
ウォレットを管理しているデバイス(スマートフォンやパソコン)が紛失、もしくは壊れた場合は他のデバイスでウォレットを復元する必要があります。新しいデバイスに移行する際も同様です。また、ウォレットアプリを誤ってアンインストールしたり、アプリのバグや問題で再インストールしたりする場合もウォレット復元をすることになります。
復元に必要な情報
ウォレット復元に必要な情報は「シードフレーズ」です。ウォレットやWeb3プロジェクトによっては「リカバリーフレーズ」、「ニーモニックフレーズ」「バックアップフレーズ」と呼ばれることがあります。
シードフレーズは12個〜24個程度の英単語集です。英単語はナンバリングされており、ウォレット復旧の際は単語を順序正しく入力する必要があります。
「シークレットリカバリーフレーズ」って呼ぶこともあるよ。
ウォレット復元の方法
比較項目 | ソフトウェアウォレット(ホットウォレット) | ハードウォレット(コールドウォレット) | 取引所ウォレット |
管理責任者 | ユーザー | ユーザー | 取引所ユーザー |
ネット接続 | オンライン | オフライン | オンライン |
使用制限 | なし | なし | 取引所の判断 |
復旧 | シードフレーズ | シードフレーズ | 取引所に依存 |
具体例 | MetaMask Trust Wallet Electrum Bitcoin Wallet | Ledger Nano Trezor Keep Key | bitFlyer Bitget |
ウォレットは大きくわけてソフトウェアウォレット(ホットウォレット)、ハードウォレット(コールドウォレット)、取引所ウォレットのカテゴリーがあります。ここでは、それぞれのウォレット復元の方法をわかりやすく解説します。
ソフトウェアウォレット
代表的なソフトウェアウォレットであるMetaMaskとTrust Walletでウォレット復旧プロセスを解説します。
MetaMask
1.シードフレーズの確認/保管
MetaMaskではシードフレーズは「シークレットリカバリーフレーズ」といいます。
MetaMaskの右上にあるメニューアイコンをクリックし、設定を選びます。次に「セキュリティとプライバシー」を選択し、セキュリティクイズに答えてください。最後にパスワードを入力します。シークレットリカバリーフレーズが表示されるので確認してください。
2.デバイスにMetaMaskをインストール
任意のデバイスにMetaMaskをインストールしてください。
3.既存のウォレットをインポート
インストールが完了したら「既存のウォレットをインポート」を選択してください。規約に同意し、保管していたシークレットリカバリーフレーズを順番通りに入力します。以上でウォレット復元は完了です。
Trust Wallet
1.シードフレーズの確認/保管
Trust Walletではシードフレーズを「シークレットフレーズ」といいます。ウォレットの「Settings」からシークレットフレーズ(Secret Phrase)を選択してください。パスワードを入力するとシークレットフレーズが確認できます。なお、Trust Walletのシークレットフレーズは12個で構成されます。
2.デバイスにTrust Walletをインストール
任意のデバイスにTrust Walletをインストールしてください。
3.既存のウォレットをインポート
ウォレットのインストールができたら「ウォレットの復元またはインポート」を選択し、パスワードを設定してください。パスワードは以前使用していたものでも問題ありませんが、新たに設定するのもよいでしょう。次に保管していたシークレットフレーズを入力してウォレット復元を完了させます。
ハードウォレット
ハードウォレットはオフラインで仮想通貨を管理できます。セキュリティの観点から多額の仮想通貨を保管する際に使用されることが多いです。しかし、ハードウォレットは物理的な故障などのリスクがあります。その際に他のハードウォレットで資産を回復する際にウォレット復元は行われます。
メジャーなハードウォレット「Ledger」と「Trezor」のウォレット復元プロセスを解説します。
Ledger
1.Ledgerのリカバリーフレーズを確認/保管
LedgerではRecovery Checkアプリを使ってリカバリーフレーズを確認します。Ledgerではデバイスによってリカバリーフレーズが12語、18語、24語から選択する形式になっています。自身が設定した単語数を確認してください。
2.新Ledgerデバイスをセットアップ
新しいLedgerデバイスをPCに接続し、電源を入れます。メニューから「リカバリーフレーズ」を選択して、決定(左右スイッチを同時に押す)してください。
3リカバリーフレーズからウォレット復元
PIN(パスワード)入力後にリカバリーフレーズの単語数設定があります。こちらはユーザーごとに異なりますので、自身の設定した単語数で決定してください。
Word #1といったナンバリングごとに単語を入力します。すべての入力が正しかった際は「Your device is ready」と表示され、リカバリーが成功します。
Trezor
1.Trezorのリカバリーフレーズを確認/保管
Trezorのリカバリーフレーズは12個の場合と24個の場合があります。デバイスごとに異なりますので事前にご確認ください。また、リカバリーフレーズを確認する際はTrezor Suiteというアプリが必要です。
Trezorデバイスをパソコンに接続し、Trezor Suiteを起動してください。PIN入力後にTrezor Suiteの設定メニューから「バックアップ」を選択し、「リカバリーフレーズを確認する」をクリックします。
2.新Trezorデバイスをセットアップ
新TrezorデバイスをPCに接続してTrezor Suiteを起動します。Trezor Suiteの「ウォレット」画面から「リカバリーモード」を選択してください。
3リカバリーフレーズからウォレット復元
トークンの有効化※を行い、セットアップを完了することでウォレットが復元できます。
※Trezorのトークン管理では銘柄ごとの使用設定が必要になります。
取引所ウォレット
取引所でもユーザー資産はウォレットに保管されます。しかし、取引所のウォレットは運営によって管理されているので、復旧などでシードフレーズを使用する場面はありません。
よって、ウォレット復元のプロセスは取引所の責任下で行われます。
1.状況の把握
- ログインできない
- 資金移動ができない
- 資産が消えている
まずは状況を確認しましょう。ログインは正常にできているでしょうか?資金移動は可能な状態でしょうか?資金が消えている、減っているということはありませんか?
2.取引所への問い合わせ
不正アクセスによってユーザーアカウントが操作されていることも考えられます。情報を整理し、取引所へ問い合わせてみましょう。
一方で、取引所自体が倒産してしまった際はウォレット復元が不可能になることがあります。さらに最悪な事態としては、運営者がウォレットの中身を盗んで逃走する事件も過去にはありました。取引所は信用ができるところを選定して使用しましょう。
参照:コインテレグラフジャパン「仮想通貨取引所AAXの幹部2人を香港で逮捕」
関連記事:クリプトレスキューセンター「取引所から仮想通貨が引き出せない?原因と解決策、問い合わせ先まとめ」
ウォレット復元ではシードフレーズが最も重要
ウォレットタイプ | 状況 | 備考 |
ソフトウェアウォレット | シードフレーズを紛失・忘れた | 再発行不可 |
ハードウェアウォレット | シードフレーズを紛失・忘れた | 再発行不可 |
取引所ウォレット | 取引所が破産・閉鎖 | 金融監督当局管理法的措置を検討 |
ウォレット復元のカギを握るのは「シードフレーズ」です。シードフレーズはユーザーの責任のもとに管理されます。
一部取引所ウォレットなどでは運営会社の責任で管理が行われます。取引所ウォレットの復旧はユーザーにとって便利かもしれませんが、取引所が破産してしまった場合、もしくは運営による不正が行われるリスクもあるので注意が必要です。
シードフレーズの保管
- 紙に手書きで記録
- 分散保管
- 暗号化
シードフレーズが漏洩してしまった場合は第三者によってウォレットが復元され、資金を不正に送金されてしまう可能性があります。シードフレーズの保管には特に注意を払いましょう。
ここではシードフレーズの保管要領としておすすめの手法を3つ紹介します。どれか一つを実践するだけでなく、合わせて使用することが効果的です。
シードフレーズがないと「ウォレット復元」はできなくなるよ!
紙に手書きで記録
アナログですが、効果的な手法です。防水・防火性素材の紙を使い、安全な場所に保管するとよいでしょう。しかし、盗まれるリスクや劣化リスクもあるので定期的に点検することが大切です。
分散保管
シードフレーズをいくつかに分けて保管します。デジタルデバイス、もしくは紙を使います。分散箇所は正確に把握しておくことが大切です。フレーズの一部が紛失した場合は、ウォレット復旧ができません。
暗号化
自身のアルゴリズム、もしくは既存のアルゴリズムでシードフレーズを暗号化します。例えば、含まれる数字をすべて+1状態にするなどです。暗号化プロセスを忘れてしまわないようにしましょう。
もし、シードフレーズを紛失したら?
シードフレーズを紛失した場合は、ウォレット復元ができなくなります。理論上はシードフレーズを総当たりで試すことも可能ですが現実的ではありません。しかし、例外的にウォレット復元ができる場合もあります。
ウォレットをマルチデバイスで使用していた場合
PCの他、スマートフォンやタブレットでウォレットを使用していた場合、パスワード入力でシードフレーズを見ることができるかもしれません。
バックアップファイルがある場合
一部のウォレット(例:Bitcoin Core)では、wallet.datなどのバックアップファイルを使用し、ウォレット復旧ができます。しかし、ファイル管理などはシードフレーズ同様に厳格にする必要があります。
専門家によるデータ復旧が可能な場合
専門家によるデータ復旧はユーザー個別の条件に合わせて可否が決定されます。専門家に問い合わせる際に、使用デバイスの状態やウォレット消失プロセスを確認しましょう。
また、データ復旧プロセスにおいて、一部シードフレーズを他人と共有することになります。信頼できる専門家、業者に依頼することが大切です。
まとめ
ウォレット復旧は仮想通貨ユーザーにとって、とても重要なソリューションです。ウォレットを誤って削除した際、新しいデバイスへウォレットを移す際は、焦ることなく落ち着いて行うことが大切です。
以上、ウォレット復元の概要や方法について解説させていただきました。シードフレーズの保管方法についても参考にしていただければ幸いです。
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