Bitget Walletでの送金トラブル?よくある原因と解決策

「Bitget Wallet」は高いユーザビリティと多様な金融サービスが評判となり、急速に利用者を増やしています。認知度の高まりと共に、初心者もBitget Walletを使うようになったことで、送金トラブルがSNSなどで報告されるようになりました。

本記事では、Bitget Walletの送金トラブル原因、その解決策についてまとめて解説します。

この記事の内容
  1. Bitget Walletの概要
  2. Bitget Walletの送金トラブル原因と解決策
  3. 基本的なセキュリティ対策
レスキューふくろう

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目次

Bitget Wallet

出典:Bitget Wallet

Bitget Walletは、シンガポールを拠点とする仮想通貨取引所「Bitget」が開発したWeb3ウォレットです。2024年9月時点で、100以上のブロックチェーンネットワークと25万種類以上の銘柄に対応しています。また、独自の2重暗号化ストレージメカニズム(DESM※1)によって高度なセキュリティを実現していることにも注目です。

※1 DESM(Double Encryption Storage Mechanism)

他のノンカストディアル型ウォレットとの違い

最も知名度のあるノンカストディアル型ウォレット※2は「MetaMask」です。Bitget WalletはMetaMaskなどの人気ウォレットとどう違うのでしょうか?

MetaMaskは3,000万人以上のユーザーが利用しており、DApps接続やNFTトレードに優れています。一方、Bitget WalletはMetaMaskに比べると知名度に劣るかもしれません。しかし、送金、取引、ステーキング、エアドロップなど幅広い機能を提供します。

さらに、開発元が世界的な取引所であるBitgetということで、3億ドルもの保護基金が利用できます。

※2 ノンカストディアル型ウォレット(自己管理型ウォレット)は中央管理者を介さないホットウォレットです。

参照:Bitget Wallet保護基金

Bitget Walletは完全なノンカストディアル型?

3億ドルのユーザー保護基金とはどういうことでしょう?つまり、Bitget Walletは開発元のBitgetの管理下にあり、完全なノンカストディアル型ウォレットではないということでしょうか?

Bitget Walletはノンカストディアル型ウォレットです。一方で、Bitget WalletはBitgetのインフラストラクチャーと密接に統合されています。ユーザーは自身の資産を直接管理できますが、同時にBitgetのセキュリティ対策や保護基金といったメリットも享受できるという、ハイブリッドな側面を持っているといえます。

レスキューふくろう

保護基金のあるウォレットプロジェクトって珍しいかも。

Bitget Walletは誰でも使える?

Bitget Walletは誰でもダウンロードでき、日本語にも対応済みです。モバイルアプリ(iOS/Android)だけでなく、ブラウザ拡張機能でも利用できます。もちろん、無料で使えます。ただし、取引時にはネットワーク手数料などが別途発生します。

Bitget Walletでよくある送金トラブル原因と解決策

Bitget Walletでよくある送金トラブルの原因と解決策を、ウォレットキャプチャー画像を用いてわかりやすく解説します。

送金アドレスの入力ミス

Bitget Walletはノンカストディアル型ウォレットです。操作ミスはすべて自己責任となります。送金に使用するウォレットアドレスは英数字の羅列ということで覚え難く、手入力といった手法だと誤入力をしてしまうことがあります。

送金アドレスの入力は確実にコピー&ペーストを実施してください。ブラウザ版、アプリ版ともに左上にウォレットアドレスのコピーアイコンがあります。そちらをクリック/タップすることでコピーできます。

【解決方法】

送金アドレスが実在しなかった場合、もしくは実在する匿名のプライベートウォレットのアドレスだった場合は解決策がありません。送金してしまった資産の回復は不可能です。

一方で、取引所が管理する実在ウォレットに誤送金した場合は、問い合わせることで資産が復旧できるかもしれません。まずは取引所のカスタマーサービスに問い合わせてみましょう。また、プライベートウォレットでも使用者と連絡がつく場合は返金を要求することで、資産が戻る可能性もあります。これは、相互の信頼関係が成り立っている状態でのソリューションといえます。

レスキューふくろう

存在しないアドレスに送金してしまうことをバーン(Burn)っていうよ。

異なるネットワーク(チェーン)への送金

BTCやETHなど、仮想通貨はさまざまなネットワーク(チェーン)を用いて送受信されます。仮想通貨を送金する際はネットワーク設定を間違えないように注意してください。

プライベートウォレットごとに対応ネットワークは異なります。取引所が対応するネットワークも異なります。事前に送金先が使用するネットワークに対応しているかを確認しましょう。

【解決方法】

ネットワークを間違って送金してしまった場合は、ウォレットのネットワーク設定を変えることで資産が表示できる可能性があります。

Bitget Walletは右上のネットワークタブから表示ネットワークを変更できます。Bitget Walletへの送金でネットワークを間違えてしまった際は、ネットワークの表示設定を変更してみましょう。ネットワークリストにない場合は「ネットワークを追加する」から送金に使用したネットワークを追加してください。

取引所への送金でネットワークを間違った際は、カスタマーサービスへ連絡してください。資産を復旧できる可能性があります。Binanceなどは正当性があれば送金元へ返金してくれます。

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特にこだわりがなければ、チェーンは前部表示させておいていいかもね。

残高不足

ブロックチェーンネットワークを用いて送金をする際は、ガス代と呼ばれる利用料が発生します。ガス代が不足している場合は送金をすることができません。

【解決方法】

ガス代を見積り、余裕のある金額をBitget Walletに入金しておきましょう。Bitget Walletの左上にある給油アイコンをクリックすると、ガス代の見積り額が表示されます。また、ガス代はネットワークの種類や使用時間によって上下します。ネットワークにこだわりのない方は、ガス代の安いネットワークを使用することをおすすめします。

ネットワークの混雑

ネットワークが混雑することで仮想通貨送金ができなくなることがあります。いわゆる「スケーラビリティ」の問題です。

【解決方法】

出典:Etherscan ※3Gwei

ネットワークの混雑時間を避けることで送金が可能になります。また、混雑時間を回避することでガス代も安くなるというメリットもあります。例えば、ETHでは混雑時間データを参照できるサイト(Etherscan)などを利用して、ガス代が安くなる時間を予想することができます。

※3 1Gweiは0.000000001ETHと同等です。

ウォレットの不具合

2024年9月時点で、Bitget Walletのセキュリティや不具合に関する問題がネットやニュースなどで顕著化したことはありません。一方で、身に覚えのないトークンがBitget Walletに送付された際は、不正送金が発生するリスクがあるということを警告しています。

【解決方法】

身に覚えのないトークンがウォレットに入っていた際は、触れないようにしましょう。承認をしてしまうと、悪意あるスマートコントラクトが働き、不正に送金を進めてしまう可能性があります。

Bitget Walletの基本的なセキュリティ対策

Bitget Walletを使用するうえで大切なセキュリティ対策を解説します。

強力なパスワードの設定

まずはBitget Walletの作成時に設定するパスワードを強力なものにしてください。パスワードは8文字以上(数字、文字、記号)で作ります。ウォレットにアクセスする際に必要になるので、絶対に忘却や紛失はしないでください。

パスワード入力フォーム下にセキュリティの高さを示す評価が出るので、「強力なパスワード」評価を目指しましょう。

【パスワードを紛失したら?】

パスワードを万が一紛失した場合は、ウォレット内資産にアクセスできなくなります。しかし、ニーモニックフレーズ※を用いてウォレット自体を更新することで、資産へのアクセスは回復します。

※4 ニーモニックフレーズは不規則な英単語集です。全ての英単語は番号付けされています。Bitget Walletでは12個で設定する場合と24個の英単語で設定する方法があります。

関連記事:仮想通貨ウォレットのパスワードを忘れた際にやるべき解決策まとめ

ニーモニックフレーズを安全に保管

本記事の前段では、「Bitget Walletは技術的にはノンカストディアル型ウォレットですが、問題が起こった際には開発元であるBitgetのサポートが入る」という説明をしました。しかし、ニーモニックフレーズ紛失を要因とする問題にはBitgetは関わりません。正確に言うと「関わることができない」のです。

ニーモニックフレーズを開発元のBitgetが保管した場合、ハッキングなどによる情報漏洩リスクが発生する可能性があります。これはウォレットのセキュリティに重大な影響を与えます。

よって、ウォレットのニーモニックフレーズは、ユーザーの自己責任下で管理される必要があります。ニーモニックフレーズを紙などに書き留め、安全な場所に分散保管するなどセキュリティ対策を進めましょう。

関連記事:初心者必見!ウォレット復元で仮想通貨を取り戻す方法を解説

レスキューふくろう

ニーモニックフレーズはシークレットリカバリーフレーズと呼ばれたりもする。

送金テスト

Bitget WalletにはBitgetのユーザー保護基金が適用されます。しかし、これはBitget Walletのシステムに問題があった場合のバックアップです。ユーザー個人のミステイクによる資産補償には使われません。

大金を送金する際は少額送金によるテストを実施することが推奨されます。「少額」がどの程度の金額かというところは、使用するネットワークによります。ETHであればガス代+@なので、数十円から数百円程度です。

関連記事:ETH送金時の注意点は?オンチェーントラブルを未然に回避

レスキューふくろう

テスト送金はとても大切だよ。

Bitget Walletに関するよくある質問(FAQ)

Bitget Walletに関するよくある疑問、質問をまとめて回答します。

問い合わせ先はあるの?

Bitget Walletに関する質問や不具合は、専用のカスタマーサポートに連絡できます。 窓口はsupport.web3@bitget.com、またDiscordサポートが用意されています。日本語での問い合わせにも対応しているので、問題が起きた際は問い合わせてみましょう。

送金が遅れている時、どれくらい待てばいい?

各ネットワークの仕様によります。速いネットワークでは数十秒程度で送金は完了しますが、遅いネットワークでは状況によって数十分から数時間かかる場合もあります。

また、CEXへ送金する際は独自の承認プロセスが導入されていることもあります。最近はトラベルルールの対応で送金完了が遅れることがあります。

関連記事:トラベルルールとは?仮想通貨の送金規制に対応するためのユーザーガイド

間違ったアドレスに送金したら資産は完全に失われる?

「Bitget Walletでよくある送金トラブル原因と解決策」で解説した通り、送金先アドレスが存在しない場合、資産は永久に失われます。これはバーン(Burn)と呼ばれる状況です。

一方で、送金先アドレスの所有者に連絡が付く場合は、問い合わせや交渉によって資産が戻る可能性もあります。例えば、CEXへの誤送金、知り合いのプライベートウォレットへの送金といったケースが該当します。

まとめ

本記事では、Bitget Walletを使った送金トラブルの主要な原因とその解決策をご紹介いたしました。アドレスの誤入力やネットワークの混雑など、よくある問題への対処法を理解することが重要です。

一方で、送金トラブルの原因は個々のケースにより異なり、一般的な解決策が通用しないこともあります。そうした場合には、専門的な業者のサポートを活用し、適切な対応策を講じてください。

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